新型コロナウィルスの感染拡大に伴い都内のドラッグストアやコンビニなどで「マスク」とともに品薄となった「消毒液」や「除菌シート」。通信販売サイトでは大手メーカーが手がける商品以外にも様々な商品がやり取りされています。今秋には第2波の懸念も残される中、どのような商品を選べばいいか、商品選択の一助になれば幸いです。
独立行政法人国民生活センターのHPには下記のように記されています。
新型コロナウイルスの感染拡大により、除菌・消毒用のアルコール液剤(ジェル状の商品含む)の需要が増えており、ドラッグストア等の店頭では品薄となっています。そのような中、インターネット通信販売サイトで除菌や消毒をうたう商品を検索すると、様々な成分を含む商品が販売されています。中には、アルコールの中でも人体への毒性が高いメタノールを主成分として含有する商品もみられました。また、手指の除菌には適していない成分を含む商品が手指にも使えるかのように表示されて販売されていました。
独立行政法人 国民生活センターHPより
新型コロナウィルスに効く商品(消毒)選びのポイント・注意点
・消毒に用いるアルコールはエタノール。アルコール濃度70~80%程度のものを選ぶ。
・厚生労働省は同省ホームページ「新型コロナウイルスに関するQ&A」の中で、(新型コロナウィルスは)「アルコール消毒(70%)などで感染力を失うことが知られています」と表記されている。
・メタノールは人体への毒性が高いものなので、手指の消毒には絶対に使用してはいけない。
・次亜塩素酸水は、ノロウイルスやインフルエンザウイルスの不活化に高い効果を示しす。ウイルスが付着した場所にスプレーで噴射し、時間を空けて拭き取ることで対策を行うことはもちろん、衣服や食器などを次亜塩素酸水に浸けてウイルスを不活化することもできる。消毒用薬剤としての散布は有用であると思われるが、加湿器等で噴霧し、ミストを浴びたり鼻から吸引したりすつことについては現在安全性を確認しているところである。
・次亜塩素酸ナトリウムは家庭用の塩素系漂白剤の成分である。身近なものを消毒するためには、水で0.05%に薄め、拭いた後水拭きを行う。次亜塩素酸ナトリウムもウイルスの抑制効果を持つが、強いアルカリ性のため、肌につくとたんぱく質が溶け、また金属を腐食させる。従って絶対に加湿器等で噴霧を行ってはならない。次亜塩素酸水と混同されやすく注意が必要。
購入の際はそれぞれの商品の成分をよく確かめ、正しく使用していくことが大切である。
エタノール
アルコール消毒液、ハンドジェル。
アルコール濃度70~80%程度の商品がよい。
アルコール濃度が低いと消毒効果が弱まり、アルコール濃度が高すぎると手指に広がる前に揮発してしまいやすい。
次亜塩素酸水
2020年6月、(独)NITE及び経済産業省より「一定の条件下において次亜塩素酸水の新型コロナウィルスに対する有効性が確認された」との発表がありました。
次亜塩素酸ナトリウム
ご家庭にある塩素系漂白剤のこと。消毒のためには水で0.05%に薄め、拭いた後水拭きを行う。
強いアルカリ性を有し、肌につくとタンパク質を溶かし、金属を腐食させる。
噴霧器等で噴霧をし、吸引してはならない。
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