国立大学法人岐阜大学と学校法人平田学園、ならびに日清医療食品㈱、㈱ヒューロビントの4社協同プロジェクトで開発された可搬型ヘリポート夜間照明【HEXAGON】の記者発表が2020年2月18日行われた。
自然災害と常に隣り合わせの日本列島、ひとたび災害が発生すると災害支援用ヘリコプターが活躍する場面をテレビ等で目にする。災害支援用ヘリコプターは国内で600機以上あるとのこと。ところが現在、我が国における災害救助活動のほとんどは日中に限定され、夜間の災害救助活動は極めて限定的とのことである。その理由のひとつに災害用、緊急用ヘリポートの多くで夜間照明が未整備であることが挙げられる。そこで、夜間でもヘリコプターの離着陸ができるよう、可搬式ヘリポート夜間照明【HEXAGON】が開発された。
2019年度、【HEXAGON】の和歌山県への導入が進められた。南海トラフ地震の危険性が指摘されていることも、同県がいち早く導入を決断された理由の一つといえよう。夜間においても諸条件を勘案しつつ必要に際し、災害支援用ヘリコプターが機動的かつ安全に活動し、少しでも多くの災害救助活動が実施されることを期待したい。
また今後は近隣の都道府県、市区町村、またヘリコプターの離着陸が可能な広い用地を取得している民間企業に向けても積極的に導入を進めていきたい。
日中に限定されることが多かった災害救助活動が、夜間へも拡大されることでさらに多くの支援が可能となる。
災害救助の現場ではヘリポートにヘリコプターを降ろすのではなく、救助・支援の必要な場所にヘリコプターを離着陸させるという発想が極めて大切である。可搬式夜間照明【HEXAGON】の導入により災害救助現場におけるこれまでの時間と場所の制約が少しでも取り払われ、一人でも多くの人命が救われるよう、【HEXAGON】の導入を着実に進めてまいりたい。
当サイトでも4社協同プロジェクトを支援し、各都道府県、市区町村の防災ご担当者様、ならびにヘリコプターの離着陸可能な土地を有する企業からの問い合わせを受け付けています。
【HEXAGON】に関する問い合わせは株式会社アクアキューブまたは当サイト「お問い合わせ」までお気軽にご連絡ください。
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